自分の指した将棋などで考えたこと参考になったことなんかをメモしていきます。
night walkerのメモ帳
スポンサーサイト
-----------  CATEGORY: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ページトップへ
角換わり腰掛銀の復習をしよう。
2006-09-01-Fri  CATEGORY: 極私的将棋観
先日、意味もなく一手損角換わりについてああだこうだ言いましたが、
要は角換わりの基本を勉強しなおそうではないかということです。
当然ですが、一手損角換わりは角換わりの基本的な知識がないと指しこなせませんからね。
で、局面を12個用意しました。もっと用意するべきですが、許してください。
定跡形やプロの実戦で現れたものです。全て先手番です。
局面を見て、少なくとも3?7手先までを考えてみてください。
一問あたりの制限時間は3分です。

答えは「つづきを表示」をクリックしてください。


kosikake1.gif

kosikake2.gif

kosikake3.gif

kosikake4.gif

kosikake5.gif

kosikake6.gif

kosikake7.gif

kosikake8.gif

kosikake9.gif

kosikake10.gif

kosikake11.gif

kosikake12.gif

第1図は有名な「木村定跡」。第1図から
▲4五歩△同歩▲3五歩△4四銀▲7五歩△同歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△6三角▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲2五桂△1四香▲3四歩△2四歩▲3三桂成△同桂▲2四飛△2三金▲1一角△3二玉▲3三歩成△同銀▲4四桂△同銀▲2三飛成△同玉▲4四角成△4三金▲4五銀△4四金▲同銀と進むのが、定跡手順。
▲7五歩を絡めて、先手先手で攻め込んでいく手順が素晴らしい。
とても、60年くらい昔の定跡手順とは思えない完成度の高さ。

第2図は第2期竜王戦第6局、▲羽生?△島戦から。
木村定跡の形に比べて▲6八金右と△6三金の交換が入っている。これがどう影響するか。
実戦は▲4五歩△同歩▲3五歩△4六角(▲6八金型を咎めようとする動き。▲4七金と受けられない)▲2七飛△3五歩に▲4七銀△5五角▲1五歩△同歩▲5六銀△4六角▲1五香△同香▲4五桂が見事な攻め手順。
△3五歩の局面は、先手としては1筋も絡めて攻めたい。▲4五桂△1九角成はつまらない。
しかし、△3五歩にすぐ▲1五歩は△3六歩でダメ。
そこで、銀と角の往復運動の合間に▲1五歩を入れる。
▲4七銀が△3六歩を防いでいるのがポイント。
香車をさばかれると、後手の角は遊び駒と化しているのがお分かりになるだろう。
さらに△3五歩と取った手がたたり▲4五桂に△4四銀とかわせない(▲2四歩で十字飛車)。
羽生三冠の名局の一つ。

第3図は後手の6五歩型でよく発生する形。最初に指したのは谷川浩司九段。
第6図の形を改良形といわれる。
ここからは▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲同桂△4四銀▲4六歩と進む。
銀を交換し、桂馬の位置エネルギーをいかす。
飛角銀桂の4枚の攻めが厳しく、先手の勝率が良いと考えられる。

第4図は第41期王座戦第2局、▲谷川?△羽生戦から。
第4図からは▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲同桂△4四銀▲5三桂成△同銀▲4四歩△同銀▲7一角で攻めが成功。
ほぼ一直線で紛れがない。この一局以降7筋不突型は極端に減ることになる。

第5図は木村定跡誕生後に出現した形で、この局面で有力な打開手順が見出せなかったため、▲2八飛△4三金上▲4八飛△4二金引▲2八飛の往復運動が避けられず、しばらくの間(飛先保留型角換わりが登場するまで)角換わり腰掛け銀が廃れることとなった。
また、第4図の一手前△4三金直で△7四歩とした局面とも考えられる。
ところが1990年代に入り、第5図から▲4五歩△同歩▲同桂△4四銀▲3七角とする打開手順が現れた。形勢不明だが、攻勢を取っている先手の勝率が高い。
第8図の攻めを応用して開発された手順だろうか。この打開手順が発生した経緯を知りたい。

第6図。第55期名人戦第5局、▲谷川?△羽生戦から。
△6五歩型対策としては初期の形。まだ、丸山流の4七金型雀刺しは登場していなかった。
第6図以下、▲4五歩△同歩▲同桂△同銀▲同銀△8六歩▲同歩△6六歩と十字飛車含みの反撃で熱戦が続いた。
第56期名人戦第3局、▲谷川?△佐藤康戦でもほぼ同形の将棋が出現した。
谷川九段は、この名人戦の2局の経験から、第3図の▲4八金型を編み出す。

第7図は第1期竜王戦決勝トーナメント準決勝第3局、▲中原?△島戦から。
▲4六角型はいまでも時折見かけるが、先手の勝率がいい形。
第7図以下、▲2五桂△4二銀▲3五歩△同歩▲1五歩△同歩▲3五角△3七角▲1五香と先手は快調に攻める。
結果は後手の勝ちとなり、勝った島六段(当時)は第1期竜王に向けて勢いづいた。

第8図からは▲2五桂△2四銀▲2八角、あるいは単に▲2八角と自陣角を据えるのが定跡。
20年前の▲谷川?△勝浦戦が有名な将棋で、この形が現れて現代角換わり腰掛け銀の登場、発展することとなった。
現在も第73期棋聖戦第5局、▲佐藤康?△郷田戦で指され、
そのときに郷田棋聖(当時)の新手が現れたことで、研究課題の一つとなっている。

第9図は第13期棋王戦勝者組決勝▲谷川?△中原戦から。
第9図は木村定跡の局面から▲1六歩△4四歩が入ってない形。
仮に▲1六歩なら△6五歩から激しい攻め合いになる。
第9図以下▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛△4四歩▲7五歩△6三角▲7四歩△同角▲7五歩△6三角▲3二飛成△同玉▲7四金と攻めて先手が優勢となった。
いきなりの▲4五桂ポンからの強襲は谷川九段の十八番の攻め。
今では定跡化された攻めだが、20年近く前では新機軸の攻めであり、今見ても新鮮。
第9図で▲3五歩を入れようとするのは、△4四歩と受ける手もあるし、△同歩から本譜のような手順になったとき、△2五角が飛金両取りとなるので省いたと考えられる。

第10図は第11期竜王戦1組ランキング戦0回戦▲中川?△先崎戦から。
▲1五歩△同歩▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲1五香△同香▲2四飛△2三歩▲2五飛△1三歩▲1五飛と進んで先手有利となった。
▲2五飛がうまい手で、単に▲1四飛より勝る。
つまり、▲2五飛に平凡に△1四歩では▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲1四飛と単に▲1四飛とするのに比べて一歩かすめ取られてしまう。
△1三歩はそれを避けた苦心の受けだが、これではつらい。実戦は後手の逆転勝ち。

第11図は第47期王将戦リーグ▲谷川?△丸山戦および第24期棋王戦予選2回戦▲北浜?△先崎戦から。
▲北浜?△先崎戦は「対局日誌」で少しだけ紹介されている。
第11図以下▲谷川?△丸山戦は▲4五銀△5五銀▲4八飛△7五歩▲同歩△同角▲5六銀△6四銀▲4五歩△6六歩▲4六角△6七歩成▲同銀△6二飛▲5六金で先手有利に進展した。
▲北浜?△先崎戦は▲4五銀△同銀▲同桂△4四銀▲7一銀△8四飛▲6一角△4二玉▲5六金△5一玉▲5二角成△同玉▲6六歩と進んでこれも先手有利。
最後の▲6六歩が駒の活用をはかる腰の入った攻め。
▲6六歩以下△4六角(!)▲同金△3七角から4五の桂を無理矢理取って後手の逆転勝ち。
いずれにせよ、先手は5六まで金をさばければ不利になることはない。

第12図は第18期竜王戦第4局、▲渡辺?△木村戦から。
この図だけ、一手損角換わりからの進展。
第12図以下、▲4五銀(封じ手)△5五銀▲2五桂△2二銀と後手は個性的な受け。
本局に勝った渡辺竜王は竜王位を防衛した。

半分以上正解なら、角換わりをある程度指しこなせると思います。
スポンサーサイト
ページトップへ  トラックバック0 コメント2
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
初コメ
コメントTak | URL | 2006-09-02-Sat 15:47 [EDIT]
nightさんの勤勉さに毎度の事ながら敬服します。自分とは大違い(笑)

昔見たことのある局面が並んでいますね。この並んでる図面を眺めて思ったこと。▲45桂を最初に跳ねた人は超天才!
コメントnight walker | URL | 2006-09-04-Mon 00:37 [EDIT]
この程度で、勤勉といわれるとつらいですね。こんなの「勉」ですらありませんから。
Takさんのほうが勤勉でしょう。本質を見抜こうとする努力は見習いたいです。

>▲45桂を最初に跳ねた人は超天才!
第9図のことですね。これは天才ですね。
桂馬を跳ねると銀が使いにくいので、飛角桂の3枚で攻めをつなげないといけないのですが、端を絡めなくても3枚の攻めで手になると、判断ができること自体がすごいですね。
トラックバック
TB*URL

<< 2017/09 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 night walkerのメモ帳. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。